萩尾望都 / コミック・アニメ

更新日:09-01-09 12H

 ここでの情報はAmazon より抽出しました。

萩尾望都

あぶない丘の家 3 (3) (あすかコミックス)

/コミック
 発売日: (1994年12月)

11月のギムナジウム―ロマン短編集 (小学館文庫 (711))

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1976年04月)
Review
私の大好きな作者初期の短編ばかりを集めた作品集です。とりわけ好きな作品が『秋の旅』。ドイツ文学の名編のような香りが漂う作品です。あとは、表題作と『塔のある家』、『小夜の縫うゆかた』がとくに好きです。『小夜の縫うゆかた』については、作者自身が『プチコミック』77年創刊号で、表題作と『塔のある家』と並んで、小夜という姉の名前を主人公に借りたこの作品を一番好きな作品に挙げています。

それとよく誤解されていますが、表題作は『トーマの心臓』の前身とか原型とかではありません。元々『トーマの心臓』の構想が先にあって、それを短編にとりまとめて別の作品として発表したのが『11月のギムナジウム』なのであって、『トーマの心臓』(の構想)こそが表題作の原型です。
(そのことは、作者のエッセイ集『思い出を切りぬくとき』や、昨年出版されたパーフェクトセレクション版『トーマの心臓』にも記されています。)

もうひとつついでに、『トーマの心臓』の元がヘッセの『車輪の下』であるかのような誤解が一部であるようですが、そうではなく『トーマの心臓』の元は『悲しみの天使』というフランス映画で、それをドイツのギムナジウムを舞台にしたのは、「ヘッセが好きでドイツにあこがれていたから」だと、鈴木志郎康著『萩尾望都マンガの魅力』(清山社,1978年)の中の対談で作者は語っています。
(鈴木志郎康さんは今年、萩原朔太郎賞を受賞されましたね。)
ですので、『11月のギムナジウム』の大元は、フランス映画の『悲しみの天使』です。
とってもしあわせモトちゃん (小学館文庫)

とってもしあわせモトちゃん (小学館文庫)

/文庫
 発売日: (1996年12月)

千の矢―メッシュ 5 (メッシュ 5)

/単行本
 発売日: (1983年05月)
残酷な神が支配する (11) (PFコミックス)

残酷な神が支配する (11) (PFコミックス)

/コミック
 発売日: (1998年03月)

残酷な神が支配する (14) (PFコミックス)

/コミック
 発売日: (1999年12月)
ポーの一族 (3) (フラワーコミックス)

ポーの一族 (3) (フラワーコミックス)

/新書
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (2000年月)
Review
第3巻に収載されている『小鳥の巣』は読めば読む程に味わいの深まる作品で、そのテーマは、前期ポーシリーズのテーマ“逝ってしまった者たちへの、残された者たちの想い”です。

エドガーは亡きメリーベルの、そしてまたロビン・カーの最期を想い涙を流し、グロフ先生も亡き娘アンナニーナへの想い(後悔)を忘れることができないでいます。
さらにキリアンもまた、亡き母親や東ドイツにいる父親を想い、また孤独に震える自分を哀れんで、一人教室で涙を流すのです。
一度読んだだけではわかりにくいですが、繰り返し何度も読むごとに感動と味わいが深まる作品です。マザー・グース(誰が殺したクック・ロビン)の引用も効果的です。

なお、『小鳥の巣』は「前期三部作」の最終作で、本来はこの作品でポー・シリーズは完結する予定でした。
(『クレア』1992年9月号「THE少女マンガ!! 夢の永久保存版」でのインタビューに、作者は、「最初この三部作(『ポーの一族』『メリーベルと銀のばら』『小鳥の巣』)を描きあげれば終わるはずだった」と答えています。)

ついでながら、ポー・シリーズではありませんが、この巻に収載されている『妖精の子もり』も好きな小品です。
残酷な神が支配する (13) (PFコミックス)

残酷な神が支配する (13) (PFコミックス)

/コミック
おすすめ度: おすすめ度:4.0 発売日: (1999年05月)
Review
 実にやりきれない場面から徐々に事実が明るみに出てきて、読むほうも少しずつ安心できる展開。とにかくどん底にいる人間の描写がうまい。渦中にいて逃げることのできない者には、毎日どん底が現実だからああいうふうに落ち着いているしかないのね。作者が最後にどう片を付けてくれるのか、楽しみ。演劇のように死人が出てきて話す演出も面白い。

残酷な神が支配する (8) (PFコミックス)

/コミック
 発売日: (1996年11月)
イグアナの娘 (PFコミックス)

イグアナの娘 (PFコミックス)

/コミック
おすすめ度: おすすめ度:4.0 発売日: (1994年06月)
Review
母に愛されない娘の物語。萩尾さんの「いつもの話」だが、ユーモアのある短編で読みやすい上に、母にイグアナ扱いされる娘もどこか逞しくサバサバしており好感度が高い。アダルトチルドレンは萩尾漫画の永遠のテーマだが、「マージナル」や「銀の三角」のように繊細なシンボリズムとして物語中を漂う場合は奥深い余韻をかもし出す。しかし中心テーマとして扱われる場合は、作者の自己憐憫とベタな心理学的公式が鼻につき、私には読みがたい。本作は珍しい例外と言える。大塚英志氏は「萩尾望都はなぜいつまでも“母”を許さないのだろう」と書いていた。答えは簡単だ。萩尾さん自身が「母親」にならなかったからだ。
萩尾望都イラスト集 残酷な神が支配する

萩尾望都イラスト集 残酷な神が支配する

/大型本
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (2002年03月27日)
Review
萩尾望都のカラーイラストは、今はやりのCGなどは使わずに、紙にペンとインクで描かれている。やはり、紙は良い、と思う。

目が、とても印象的だ。目に惹かれる。フィクションなのだけど……生きている、という感じがする。マンガは、怖いお話だったけど、このイラスト集を見ると、やっぱり、引き込まれる感じがする。

萩尾望都作品集 (〔第2期〕-5) (プチコミックス)

/単行本
 発売日: (1985年10月)
思い出を切りぬくとき

思い出を切りぬくとき

/単行本(ソフトカバー)
おすすめ度: おすすめ度:3.0 発売日: (1998年04月)
Review
 興味深々、面白く読めました。作品の裏話や、映画等他メディアの作品への関心、漫画家たちとの交流なども知ることができるよい本だと思います。でも、漫画で描いてくれたらもっと面白かったのでは?とも思ってしまいました。
 以前書かれていた短い小説を読んだ時も、同じ感想を持ちました。萩尾先生の漫画の完成度があまりにも高いので、つい文章の方は辛口にみてしまうのかもしれません…。

銀の三角 (白泉社文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1994年09月)
Review
作者の世界はあまりにも深く、精神的・心理的造詣の深さ、パスワードのように繰り返し現れるイメージ・「輪廻転生」「タイムパラドックス」「無情感」
「モザイク」そして人間の深層心理。まだ表しきれない感じがありますが、このすべてを含有しているのが「銀の三角」では?

初めて読んだときから不思議に頭からはなれないフレーズ
「古代、葦の葉のしげるみどりの岸辺で・・・」
ここに集約している世界観が作者の内部にあるのでは。

ちなみに、「半神」のなかに「左ききのイザン」がありますが「銀の三角」とつながっている(?)か近い世界のお話です。

読後はとても長い映画をみたような既視感におそわれる名著です。

ポーの一族 (4) (フラワーコミックス)

ポーの一族 (4) (フラワーコミックス)

/新書
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (2000年月)
Review
少年エドガー(不老不死の孤高のバンパイや。吸血鬼です)にあったのは子供の頃。お婆さんになって見かけたあの少年はあのときのエドガー??であった時の服も髪型も同じ。彼だけが時が止まっている。百年単位で行き来するストーリーが時系列にこだわらず進むのも斬新。耽美、深いです。名作です。ひとの生涯を静かに見つめる超人的存在はある意味、火の鳥によく似てます。漫画だとか関係ないです。"

萩尾望都作品集 (〔第2期〕-11) メッシュ(1)

/単行本
 発売日: (1985年07月)

残酷な神が支配する 全17巻 (プチフラワーコミックス)

/-
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (2003年09月10日)
Review
人生とは残酷なものです。とくにこの人の人生は。
心が傷ついています。子どもに対する性的虐待。
そのことがどんなに人生を蝕むか。
わたしは辛くて涙しながら、次々に読んでしまいました。

萩尾望都作品集 (〔第2期〕-8) 訪問者

/単行本
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1985年05月)
Review
きっと心の中に、「捨てられた子供」の経験がある人なのでしょうね。
精神的な意味での捨て子を含めて。

彼女の作品に多く登場するこのテーマに涙を流しながら共感し、そうして
いずれ自分も癒されていく・・そういった方が他にも大勢いることが
「捨てられた子供」にとってはせめてもの救いです。

そして最近、萩尾氏自身もそういった子供で、描くことで自分を癒しているのかなとも
思うようになりました。

ポーの一族 (文庫版) 【コミックセット】

/コミック
おすすめ度: おすすめ度:5.0
Review
文庫版で全3巻読み終えました。
美しくも、儚い物語。
2人の孤独なパンパネラ(吸血鬼)の少年が主人公です。
彼らは、見た目は人間と変らないのに永遠に年をとらない。
永遠の命の代わりに、人間を真に愛することを諦めなくてはいけません。
すれ違う人々が寿命をまっとうするのをただ見届けるだけ。
そして、時に人間の命やエナジーを奪いながら生き長らえてゆく。
時を越え、時空を越えた壮大なストーリーです。

彼らは今、どんな気持ちで時を過ごしているんだろう。

残酷な神が支配する (3) (PFコミックス)

/-
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1994年03月)
Review
ある晩、泊まりに来ていたナターシャがグレッグとジェルミを目撃する。しかしナターシャはグレッグにおどされ、またマットを,自分を守りたいために告白する勇気をもてず、グレッグの行為を黙認するかたちになる。誰にも言えず追い詰められて行くジェルミは、次第に正気を保てなくなっていく。また、グレッグとリリヤの過去について、イアンが語りはじめる。

 読み進むのがつらくなる虐待をテーマにした物語です。

モザイク・ラセン (秋田文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (1998年11月)
Review
萩尾SFのエッセンスがいっぱいつまった、異世界冒険譚の「モザイク・ラセン」、SF色は薄いながらも、大人の身勝手さと寂しさ、子供の純真さをコミカルに描いた「ハワードさんの新聞広告」、人の心の奥深さを見せつけられる、美しく悲しく救いのない物語「きみは美しい瞳」の3作品が収録されています。

どれをとっても萩尾望都の世界がこれでもかとばかりに広がっていて(「ハワードさんの新聞広告」はちょっと弱いかな)、十分に堪能できることと思います。
独特の美意識に支配された萩尾望都の世界、一度ハマッたらなかなか戻ってこれなくなります。というか、戻ってきたくなくなりますので、それだけはご注意を。

残酷な神が支配する (9) (PFコミックス)

/コミック
おすすめ度: おすすめ度:4.0 発売日: (1997年05月)
Review
ジェルミが告白した事実を信じられず、うそをついているとまで言って彼を突き放したイアンは、グルッグの部屋で証拠となる品々や写真をみつけて愕然とする。やっと事実であったことを受け止めたイアンはアメリカへ帰ってしまったジェルミを探し始めるが、彼は行方不明となっていた。病院を抜け出しボストンのダウンタウンで最低の生活をしているジェルミは、いまだにグレッグの幻影に苦しみつづけていた。イアンは彼を救えるのか。
残酷な神が支配する (12) (PFコミックス)

残酷な神が支配する (12) (PFコミックス)

/コミック
 発売日: (1998年10月)

残酷な神が支配する (10) (PFコミックス)

/コミック
 発売日: (1997年10月)

あぶない丘の家 1 (1) (あすかコミックス)

/新書
 発売日: (1993年04月)

残酷な神が支配する (7) (PFコミックス)

/コミック
 発売日: (1996年03月)
ポーの一族 (2) (フラワーコミックス)

ポーの一族 (2) (フラワーコミックス)

/新書
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (2000年月)
Review
第2巻に収載されている『メリーベルと銀のばら』は、エドガーとメリーベルがまだ人間だったときから、2人が「ポーの一族」に加わるまでの話です。

もともと『ポーの一族』は、エドガー・アラン・ポーと、13歳のときに彼の妻となったヴァージニア・クレムの愛の物語を、バンパネラの兄妹の話に置き換えた(ポーはヴァージニアのことを生涯「シシー(妹。sissy =sisterの俗語)」と呼び続けた)もので、『メリーベルと銀のばら』はその原点の作品と言えます。

互いに想い合いながらも別れを決意し、それでも想いを断ち切れないエドガーとメリーベルを描く本作品は、2人の切なくも哀しい想いがページのすみずみまで広がっています。
また、ラストのページが美しく、切なさに満ち溢れたこの作品のすべてを物語っています。
ポーの一族 (1) (フラワーコミックス)

ポーの一族 (1) (フラワーコミックス)

/新書
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (2000年月)
Review
『ポーの一族』は、古今東西のマンガ作品・文学作品を問わず、いかなる作品をも凌駕した、コミック史上、類を見ない名作中の名作です。
エドガーたちバンパネラが永遠に生き続けるように、この作品もまた、永遠に読み継がれていってもらいたいと思います。

本書は表題作と3つの短編で構成されています。
この中では「前期3部作」(表題作と『メリーベルと銀のばら』『小鳥の巣』)の幕開けであり、またエドガーがアランと出会い、最愛の妹・メリーベルを失うという、シリーズ中の核となる表題作が最も秀逸であることは言うまでもなく、シリーズ中の作品としてでなく単独で読んでもその格調高き作品世界を充分に堪能することができます。

また、3つの短編の中では『グレンスミスの日記』がとくに素晴らしいです。
グレンスミスの末娘・エリザベスの半生記を描いた作品ですが、2つの大戦の中での生活の困窮、愛する者たちとの別れ、生きることの辛さ、そんな中でユートピアのような「ポーの村」を夢見ることだけが、彼女のささやかな楽しみでした。
その人生の哀切を描いたこの作品が、弱冠23歳のときのものだというのですから、本当に作者・萩尾望都はすごい人なんだと、改めてしみじみ思います。

それとフラワーコミックスの表紙カバーはどれも素晴らしいのですが、特にこの1巻のカバーイラストは、やはりこれぞ「ポーの一族!」と感 じさせます。
ポーの一族 (1) (小学館叢書)

ポーの一族 (1) (小学館叢書)

/単行本
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1988年06月)
Review
昔出たコミックは全5巻でしたが、これはちょっと大きめで全3巻になってます。
(美しいカバーイラストは東逸子さん。第1巻には氷室冴子さんのコメントあり。)

読んでいくと分かるのですが、1話ずつの時代背景(年代)が、ランダムに進んで行きます。

1話ずつ読み切りになってますが、1話が『点』とすると、全話読み終えた時、エドガーが生きてきた『線』が見えてきます。それもかなりジグザグな『線』に(笑)

萩尾さんの30年ほど前の作品ですが、いまだに何度もあきずに読み返してます。

萩尾望都作品集 (〔第2期〕9) (プチコミックス)

/単行本
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1985年03月)
Review
この本に収録されている「半神」は16ページの超短編の作品ですが、読み終えたとき、これがたった16ページの漫画とは思えなかったです。なんとも形容しがたい思いで胸がいっぱいになりました。生まれつき腰の部分で体がくっついた双子の姉妹の話です。何年か前に舞台化もされています。

他にはSF作品「ハーパル・ビューティー」や「あそび玉」などが収録されています。

萩尾望都作品集 (4)  セーラ・ヒルの聖夜

/単行本
 発売日: (1977年05月)
ポーの一族 (2) (小学館叢書)

ポーの一族 (2) (小学館叢書)

/単行本
おすすめ度: おすすめ度:4.0 発売日: (1988年07月)
Review
「ポーの一族」の数あるエピソードの中でも名作と名高い「小鳥の巣」が収録。このほかのエピソードも全て、独特な色気と、透明感、残酷さを兼ね備えた中身の濃い漫画。当時の漫画の特徴として絵がみっちり書き込まれているので、文庫版よりも、この叢書のほうがサイズが大きく表情まできちんと楽しめると思う。漫画「パタリロ」に出てくるのクックロビン音頭は、このポーの一族の「小鳥の巣」のエピソードに出てくるマザーグースの詩をパロったものなのは有名だけど、なるほど。頭にこびりつくような印象的な使われ方をしていた。
ポーの一族 (3) (小学館叢書)

ポーの一族 (3) (小学館叢書)

/単行本
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1988年08月)
Review
モー様が、後年、ポーの一族の続編を書かないのか?と聞かれて、「もう絵柄が違うので書けない」といっていたのを思い出します。

最終エピソード エディス でその兆候が現れています。
それまでの、流れるような描線、細身のしなやかな体に大きな目のエドガーとアランが消え、よりリアルな絵柄になりました。

3巻目は現代編です。
当然彼らにとって生きにくい時代。
時代のあちこちに足跡を残す彼らを追う、ミステリーハンターが現れます。
そして、エドガーの(というか、義兄の)子孫たちとの運命の絡み合い。

悠久の時の流れ、永遠の存在、異なるもの、過ぎ去るものへの叙情と愛惜という感覚を少女漫画に取り入れた、まさに金字塔。

この「時が主人公」という観念は、当時かかれたほかのSFでも重要なテーマになっていました。今も、時々エドガーに会いたくなります。

この叢書シリーズは小学館サイトによると希少らしいです。あるうちにGET!

感謝知らずの男 (PFコミックス)

感謝知らずの男 (PFコミックス)

/新書
おすすめ度: おすすめ度:3.5 発売日: (1992年07月)
Review
レヴィという「人間関係が鬱陶しい」と感じているバレエ少年の物語。設定は少年だが中身は「傷ついた女の子」。萩尾さんはこういう話しか書かない。教科書通りの心理分析を辿って「親のせいで傷ついた」と持っていく。傷心の風情に潜む傲慢さが気にかかる。長年の萩尾読みにしてほぼ中年(笑)の私には「ウンザリ」の一言だが、初めて読む方には絵は綺麗だし抵抗はないでしょう。しかし、萩尾さんのお書きになる「男女関係」の説得力のなさは凄い。「変成少女」に過ぎない美少年が美少女と肉体関係を持つのだから仕方なしか。こういうところで、萩尾さんは最後の少女漫画(正しくは処女漫画)の巫女かもしれない、と思うのだ。


ページトップ