萩尾望都 / コミック・アニメ

更新日:09-01-09 12H
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萩尾望都
残酷な神が支配する (3) (小学館文庫)/文庫定価 ¥ 610 おすすめ度: 発売日: (2004年11月)
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母を苦しめたくないジェルミは、義父の性的虐待を誰にも言えずに関係を続けていくほかはなく、その心理描写は読み手を納得させる。彼を取り巻く状況は過酷で、救いの手は次々に彼のそばを通り抜けていってしまう。しだいに追い詰められていく過程は、読んでいて苦しくなってくる。幾重にも張り巡らされた状況設定には唸るばかり。 かなり重いテーマを真正面からとりあげて、人間の内面を描きつづける萩尾望都の漫画は、読む側も一緒に苦しみ、考え、心の奥にある闇をみざるを得ない。 |
百億の昼と千億の夜 1 (1) (少年チャンピオン・コミックス)/新書定価 ¥ 410 おすすめ度: 発売日: (1992年11月)
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小学校五年か六年の時に読んで、当時は理解不明なまま、妙に納得させられた。 今でも、この作品はこういう作品だという明確な説明はできないが、SF、宗教、哲学など、光瀬龍(キャプテンウルトラの監修者でもある)の多くを注ぎ込んだ作品ということができると思う。 原作も読んだが、萩尾望都はイメージを損なわずにうまくまとめていると思う。 ちなみに私は、この作品を読んでから、仏像の美しさに目が留まるようになった。 |
![]() 残酷な神が支配する (1) (小学館文庫)/文庫定価 ¥ 610 おすすめ度: 発売日: (2004年10月)
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物語前半の、まるで儀式のように続く悍ましい性的虐待シーンは、正直読み進めていくのが辛いものがある。 ある程度大袈裟に描かれているにせよ、性虐待の実態、被害者の子供の心理、虐待が終わってもなお黒々と残り被害者を苦しめ続ける心の傷を、よく、描けていると思う。 それ故に読み手は主人公の少年と一緒に、その生々しい苦しみをこれでもか、と言うほど味あわなければならないのだ。 だがその長い苦しみを抜けると今度は、(苦しいことにはかわりないのだが、)放っておけば死に到ってしまうほどの少年の深い心の傷を、癒し、繕っていくための、少年とある一人の青年との戦いが始まる。その過程での二人の心と肉体の交流が、私的にはストライクなのだ。だって相手役の青年が、なんとも男前のこと…!強引だけど粘り強く、少年の痛みと向き合い、戦い続ける。 愛したいのか、殺したいのか、救いたいのか、罰したいのか。その気持ちが自分でもよく分からないまま少年に溺れていく青年の心の成長も、見所の一つだと思う。 そしてこれは萩尾望都の作品全体に言えることだけど、この作品は特に文学性(芸術性というべきか)が高い。苦しいまでの感情の描写、心理的な表現が素晴らしい。これは読んで自分で確かめてほしい。拙い私の言葉では表現できな |
![]() スター・レッド (フラワーコミックススペシャル 萩尾望都パーフェクトセレクション 8)/コミック定価 ¥ 1,680 おすすめ度: 発売日: (2008年01月25日)
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この本にはじめて出会って、コミックの可能性を感じました。それはきっと、作者の構想力や描写力がなせる技なのでしょう。 描かれた時代から何年も経つにもかかわらず、例えば、未来図に色あせたものを感じさせないのは、作者の感性のすばらしさと思います。 誰しも一度は夢想する超能力という力に対する考え方も、初めて知る新鮮さがありました。 是非、皆の支持を得て、もっともつと永く残って欲しい作品です。 Dec.07 '08 |
![]() ローマへの道 (小学館文庫)/文庫定価 ¥ 590 おすすめ度: 発売日: (2000年08月)
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本作を読んだとき、私のバレエ知識はゼロ。でも、とってもおもしろかった。 萩尾さんて、普通の男女の恋愛ものも書いていたんですね。「マージナル」で萩尾さんを知ったので、本作は感動ものでした。 で、「残酷な神が支配する」で、嫌悪感で鳥肌たちました。 両極端?なものが生み出せるなんて、すごいなあ。 |
イグアナの娘 (小学館文庫)/文庫定価 ¥ 540 おすすめ度: 発売日: (2000年11月)
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イグアナの姿で生まれた女の子を主人公とした表題作のほか、現在の普通の家庭が舞台の短編5編が掲載された本です。 自分の姿がイグアナに見えている主人公が成長していく表題作は、設定が奇抜なのに淡々と描かれていて、各人の心の動きがよけい切なく伝わってきて、評判どおりの名作でした。 同作者の初期の作品「毛糸玉にじゃれないで」に似た雰囲気のお話の短編集でした。 |
![]() ゴールデンライラック (小学館文庫)/文庫定価 ¥ 591 おすすめ度: 発売日: (1996年04月)
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この「ゴールデン・ライラック」を初めて読んだのは中学1年の時 いとこの家だが、たまたま目にした別冊少女コミックだった。 当時19・20世紀のファッションに興味がすごくあったし、TV放映された 「風と共に去りぬ」の主人公に「ゴールデン・ライラック」の主人公が 一寸似ているのもこの作品に魅かれたのだと思う。 その後この作品がなかなか忘れられなくていろんな書店を探し回ったのだが 高校生になってやっとコミックスを入手した。 それにしても同じ第一次世界大戦を題材としてとりあげても、大ヒットした なかよしの「キャンディ・キャンディ」とはムードが全然違うなあと・・・。 私も当時大ファンだったが、どちらかと言うと絵は可愛らしさが重要視され ファッションの時代考証は軽視されていたんじゃないかと思う。 それに比べると、「ゴールデン・ライラック」は短編ながら舞台となった 20世紀前半のイギリスのファッションの時代考証が正確で素晴らしいと思った。 女性のファッションが第一次世界大戦をはさんで激変しているのだ。 (ロングドレスからボーイッシュスタイル、現在見るような短いスカート) 文庫版ではカラーページが無くて残念だ、萩尾望都さんの華麗で繊細な 絵を見たかった、記憶では別冊少女コミックではカラーページがあったと思う。 |
マージナル 【コミックセット】/コミック |
![]() 金銀砂岸/単行本定価 ¥ 2,415 おすすめ度: 発売日: (2006年08月)
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卑しくも萩尾望都のファンならば、やはり手元においておきたいイラスト集。最近の絵ではなくて、ポーの一族を終えて、一連の心理的にサディスティックな世界の極限を切り取って物語にするような最近の作風に至る前の、透き通った眼差しに貫かれた、リリカルな世界が展開する黄金期の絵柄・作風が満喫できる。 収められている短編も、余りに切ない愛の世界で、神話とSFが渾然一体と化した情緒的なものだ。今の読者や往年のファンの心をわしづかみにする、珠玉の短編である。 増補版なので、以前の版を持っている人には敢えてお勧めはしないが、これから買って揃えたいという人には、絶対お勧め。 |
A-A’ (小学館文庫)/文庫定価 ¥ 590 おすすめ度: 発売日: (2003年08月)
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一角獣種(といっても頭に角があるわけではなく頭に盛り上がった部分があり、そこの髪が赤い)のヒロイン、アディ(A)は未開の惑星プロキシマの研究中に事故死し、そのクローン(A')が再生されてコンピューター・プロデュースの仕事を続行する。アディのオリジナル(A)に恋していたレグはクローンにオリジナルに対するような愛情を抱けない、いや、抱いているのかもしれないが、レグとの記憶のないクローンに身を引き裂かれるような感情を抱いてしまわざるを得ない。 クローン羊ドリーの誕生や、理論的に人のクローンを作ることが可能となってしまった現在、科学が抱える問題を作品化(=SF)すると言う野心的な作品であるが、なんといっても萩尾 望都が一番描きたかったのは、やはり深い人間愛である。 |
フラワー・フェスティバル (小学館文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2000年07月)
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10代の頃に、きれいな絵とバレエに惹かれてこの作品を読んだときは、 つまらなくてつまらなくて読むのをやめてしまいました。 隙のない巧緻な絵と抑揚の少ない白い画面に退屈して、深く読み込むことを放棄してしまったのです。 10年以上たって読んでみて、初めてこの作品の面白さを理解できたような気がします。 主人公ミドリは甘く爽やかな少女漫画の軌道を歩んでいますが、周りの登場人物は 複雑な愛憎を抱えた、萩尾望都作品の王道に存在しています。 ミドリの甘やかさが周囲の葛藤を軽く和らげる効果があり、とかく重い気持ちになりがちな 萩尾望都作品を読み易くしています。 そして、バレエの華やかな楽しさが画面からあふれています。 萩尾作品のバレエを描いたものは2、3作読みましたが、この作品が一番好きです。 最近女性誌で再掲載されているみたいですね。 |
![]() ローマへの道 (小学館文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2000年08月)
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本作を読んだとき、私のバレエ知識はゼロ。でも、とってもおもしろかった。 萩尾さんて、普通の男女の恋愛ものも書いていたんですね。「マージナル」で萩尾さんを知ったので、本作は感動ものでした。 で、「残酷な神が支配する」で、嫌悪感で鳥肌たちました。 両極端?なものが生み出せるなんて、すごいなあ。 |
マージナル 【コミックセット】/コミック |
残酷な神が支配する (16) (PFコミックス)/コミックおすすめ度: 発売日: (2001年01月)
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深く傷ついた心、そしてそれからの生還、という話を萩尾望都はじっくりと描いています。主人公の心が傷つき、壊れていくさま、そして薄紙をはぐように癒されていく姿に読んでいるほうも一緒に苦しんだり、泣いたりさせられてます。主人公の傷は、決してなくなってしまう事はないけれど、でもその傷を含めて自分の人生であるという最終回は実に感動的です。ストーリーももちろんですが、この作品の魅力に周りの書き込みがあると思います。美しい風景、重厚なインテリア、おいしそうな食事、そういうものもまた作品を深く印象的にしています。 |
銀の三角/単行本おすすめ度: 発売日: (1982年08月)
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作者の世界はあまりにも深く、精神的・心理的造詣の深さ、パスワードのように繰り返し現れるイメージ・「輪廻転生」「タイムパラドックス」「無情感」 「モザイク」そして人間の深層心理。まだ表しきれない感じがありますが、このすべてを含有しているのが「銀の三角」では? 初めて読んだときから不思議に頭からはなれないフレーズ ちなみに、「半神」のなかに「左ききのイザン」がありますが「銀の三角」とつながっている(?)か近い世界のお話です。 読後はとても長い映画をみたような既視感におそわれる名著です。 |
![]() ゴールデンライラック (小学館文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1996年04月)
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この「ゴールデン・ライラック」を初めて読んだのは中学1年の時 いとこの家だが、たまたま目にした別冊少女コミックだった。 当時19・20世紀のファッションに興味がすごくあったし、TV放映された 「風と共に去りぬ」の主人公に「ゴールデン・ライラック」の主人公が 一寸似ているのもこの作品に魅かれたのだと思う。 その後この作品がなかなか忘れられなくていろんな書店を探し回ったのだが 高校生になってやっとコミックスを入手した。 それにしても同じ第一次世界大戦を題材としてとりあげても、大ヒットした なかよしの「キャンディ・キャンディ」とはムードが全然違うなあと・・・。 私も当時大ファンだったが、どちらかと言うと絵は可愛らしさが重要視され ファッションの時代考証は軽視されていたんじゃないかと思う。 それに比べると、「ゴールデン・ライラック」は短編ながら舞台となった 20世紀前半のイギリスのファッションの時代考証が正確で素晴らしいと思った。 女性のファッションが第一次世界大戦をはさんで激変しているのだ。 (ロングドレスからボーイッシュスタイル、現在見るような短いスカート) 文庫版ではカラーページが無くて残念だ、萩尾望都さんの華麗で繊細な 絵を見たかった、記憶では別冊少女コミックではカラーページがあったと思う。 |
メッシュ (3) (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1994年12月)
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メッシュを読んでいて、やはり捨てられた子の話ではあるもののまだ救いのある話だと 思っていました。この作品が書かれたころの時代背景なのか、ちょっとポップというか おしゃれというか、悲しい話でも楽しい話でも明るいBGMが流れているような。 しかし最終巻にきてやはり鬼の実母が出てきてしまいました。こちらは萩尾作品に 「ひどい母親」が登場し それに苦しむ子供がどうやって自分に折り合いをつけていくかを 見ることを期待して読んでいるので そういうシーンが出てくると心が苦しくなる反面 ほっとする、というおかしな状況になっています メッシュも最終巻にて現実の母親との関係に深く傷つき苦しむのですが、今回の苦しみは 同じように苦しんでいる人に向かって、何かアドバイスを投げかけてくれているような 気がします。そういった意味でもこの作品はやはり明るいものなのではないでしょうか。 もちろんハッピーエンドととらえるかバッドエンドととらえるかにもよるかも しれませんが。 |
メッシュ (2) (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1994年12月)
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リンチ、裏切り、麻薬取引、殺人…と東映実録映画か日活無国籍映画のようなインパクトの出だしの第1巻から、うってかわってしっとりと物語が展開する第2巻です。 この「メッシュ」シリーズの魅力の一つに、脇役たちの存在があります。主人公メッシュが引き裂かれた自我に苦しむエキセントリックで情緒不安定なキャラである分、周囲の小人物たちがいい意味で物語を引き締め、引き立てているのです。物語全体の構成は同じ作者の他の作品と比べると小振りですが、フルスイングでない分、きゅっとまとまった感じが素敵。それこそが、脇役たちの名演のおかげ。 メッシュの同居人で守護天使、だけどズボラな贋作画家のミロン。アパートの医師、おばさん、画廊のおじさん等、下町の住人たち。物騒だけど意外にいい人ぞろいの暗黒街の面々。俗物の画廊の客。これまた俗物の劇団の人たち(だけど小劇場の青春っていいなァ)。そして、メッシュに「革命」をもたらす年上の歌姫。 私たちは、誰もが他人の間で育ち、大人になり、自分の人生の主役でありつつ、誰かの人生の脇役を演じます。この主役と脇役がころころ入れ替わる複雑さ、誰もが主人公になりたいんだけど誰も自分の人生をうまく演出できない小者さ加減。これらがいい雰囲気で描き出されているのが「メッシュ」シリーズの魅力なんじゃないかな。 この巻には名作「耳をかたむけて」が収録されています。ここではミロンが主人公でメッシュは脇役。メッシュが意外と世知に長け、生活力があり、闊達な少年だとわかります。作者の人物造型は深いです。誰もが主役だけど、誰もが脇役。人生は単純じゃない。とても素敵な物語の、山場です。ぜひお試しを。 |
ケーキケーキケーキ (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1996年03月)
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面白いと思いました。 絵はやはり古臭い感じがしますが、主人公の少女が自分の好きなことに夢中になって突っ走る姿が、小学生のときの私に将来への夢をくれたように思います。 日本人の女の子がフランス・パリの菓子職人に弟子入りするなんて、TVの“情熱大陸”に出てくる人のようです。 私は今でも時々、読みます。 |
![]() A-A’―SF傑作選 (小学館叢書)/単行本おすすめ度: 発売日: (1995年09月)
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萩尾望都の他の作品にも登場する、クローン技術による人間の改良種、一角獣種をテーマとしたアンソロジー。 一角獣種は感情がなく仕事に没頭する品種とされているが、実は感情を表に出すのが苦手なだけで、表に出ない感情は拒食という形で表現され、ころころ餓死をしてしまった。A-A’(Aダッシュ)はオリジナルとクローンを指す。一角獣種のヒロインは未開の惑星の研究中に事故死し、そのクローンが再生されて研究を続行する。ヒロインの恋人はクローンに反発を抱くが、オリジナルと同じ気性のクローンに惹かれる。しかし2人で探査中に行方不明だったオリジナルの死体が発見され、混乱した恋人は遠い実験地に旅立ち、そこで事故死する・・・。 人間関係に未だに自信をもてない私は、一角獣種に自分を投影して読んでしまう。 |
![]() 青い鳥(ブルーバード) (PFコミックス)/-おすすめ度: 発売日: (1991年04月)
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バレエダンサーたちの物語ですが、むしろテーマは主人公たちの抱える心の問題。心の振幅や感情の動きが丹念にえがかれ、人間関係の折り合いが上手くつかない若いダンサーたちの姿を、くっきりえがいています。みんなハッピーエンドだから読後感はさわやか。 「海賊と姫君」「青い鳥」「ロットバルト」「ジュリエットの恋人」と、タイトルを聞いただけで、どんなお話なのか楽しみになる所も憎い、全4作品収録です。 |
この娘(こ)うります! (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1996年09月)
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作者にしては珍しいラブコメ長編です。 女子高生ドミニク・シトロンは、ひょんなことからモデルクラブに入り、ひとり娘を溺愛するパパの心配をよそに、映画やCM出演、そしてカメラ狂いのクラビーとの恋にと、大忙しの毎日を過ごすのですが...。 単なるラブコメかというと、やはりそこは萩尾望都。随所にグッとこさせるシーンがあり、最後にドミがクラビーを追ってポン・ヌフ(パリで一番古い橋)から飛び降りるところは、まるでサイレント映画の名シーンのよう。 この作品を読むと、実際にポン・ヌフを歩いてみたくなります! |
![]() 残酷な神が支配する (15) (PFコミックス)/コミックおすすめ度: 発売日: (2000年06月)
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主人公が抱え込む闇は大きく、下手をすれば自分が飲み込まれてしまうかもしれない・・・。 闇は次第に己を包み、己は一番憎悪すべき対象に近づく。 愛しているから救いたいのに、愛しているから殺したい。 愛情と殺意が行き交う中で、愛する者をどう救えばいいか。 ハラハラさせられる展開には、息も詰まる程です。 |
トーマの心臓 【コミックセット】/コミック |
萩尾望都作品集 (13) (プチコミックス)/単行本おすすめ度: 発売日: (1978年05月)
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『11人いる!』は、わが国初の本格的なSF少女マンガであると同時に、1976年に『ポーの一族』と並んで小学館漫画賞を受賞した作品です。 このとき選考委員だった小松左京は、小学館文庫(1976年旧版)の解説に、「これは、私たちSF書きが見ても高い点がつけられる。アイデア、ストーリーともに、賞となるSFマンガです。」と記しています。 今から30年以上前の作品ですが、今読んでも少しも古びた感じがなく、その作品世界を 充分堪能できるSFマンガの傑作です。 ただ、新版(白)や現在の文庫本(1994年版)、そしてパーフェクトセレクションのいずれにおいても、テスト生の中に女性(実は両性体のフロル)が混ざっていることに驚いたタダたちのセリフが現代風に書き換えられており、『少コミ』掲載時に本作を読んだ身としては、セリフの書き換えのない旧版(赤)の方がしっくり来ますし、また貴重でもあります。 また、同時収載されている精霊狩りシリーズ三部作(『精霊狩り』『ドアの中のわたしのむすこ』『みんなでお茶を』)も、隠れた名作SFです。 最初の『精霊狩り』はドタバタコメディーですが、2作目の『ドアの中のわたしのむすこ』が、前作のコミカルぶりを継承しながらもなかなかにロマンチックで、推理・SF作家の恩田陸もこの話を読んで萩尾ファンになったと、作者との対談で語っています。(山田正紀・恩田陸『読書会』 徳間書店より) そして、このシリーズをファンタジー作品からSF作品に転換させたのが、最終作の『みんなでお茶を』です。 この中でティペント・ナンセンス博士と助手Aは、主人公のダーナたち精霊が、かつて天使と呼ばれた「有翼人種」たちの末裔であり、生殖機能の衰えから種の絶滅に瀕した彼らがマリアにキリストを生ませたのが、精霊たちの第一号であったとの仮説を組み立てるのが、なかなかに興味深い。 ちなみにこの「助手A」は、『トーマの心臓』から特別出演したオスカー・ライザーです。 |
11人いる! (続) (小学館文庫 (714))/文庫おすすめ度: 発売日: (2000年月)
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萩尾望都の傑作SFとして名高い「11人いる」の続編。 これはぜひ前作を読んで登場人物をきちんと把握してから読んで欲しい。そうでないと王様と4世の悲劇がきちんと伝わらないだろう。 前作で完結している話であるから、フロルとタダをはじめとする登場人物のその後が描かれているけれど、彼らがこれから直面していくのは決してかんたんなことではないというメッセージが伝わってくる。 |
萩尾望都作品集 (5) 3月ウサギが集団で (プチコミックス)/単行本おすすめ度: 発売日: (1977年02月)
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「ごめんあそばせ!」「毛糸玉にじゃれないで!」「3月ウサギが集団で」 「もう一つの恋」「妖精の子もり」「10月の少女たち」「みつくにの娘」「ラブ ポエム」の7編の漫画と1編の詩からなります。 解説に落合恵子。 三月ウサギとは・・・登場人物の通う美月(みつき)中学、すなわち三月中学、生徒のことを三月ウサギ、という事です。男子生徒が女生徒に、ラブレターを送った事からはじまる、ひと騒動です。 1971~1972年の作品。まだSF作品ではなく、学園モノが多いですね。 |
萩尾望都作品集 (17) アメリカン・パイ ( プチコミックス )/単行本おすすめ度: 発売日: (1977年10月)
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この作品が発表される以前のいわゆる「難病もの」といえば、「限りある命を前向きに生きるわ!」的な、パターン化したメロドラマしかなかったように思います。 そんな時代に描かれたこの作品は、読者にとって大きな衝撃だったと思います。 勧善懲悪しかないアニメの世界に、ガンダム等の富野作品が出て来た時のように。 人は何故生まれて来るのか?存在って何なのか? リューの問いかけは、人間そのものの永遠のテーマであると思います。 だからこそこの作品は、今でも色あせず人の心を打つのだと思います。 生きることに迷っている人、命について考えている人、とにかくたくさんの人に読んでほしい名作です。 私たちもグラン・パのように、どれほど時間を経てもリューを忘れられません。 いつかどこかで彼女にあったら笑ってこう言うでしょう。 「やあ、久しぶり。忘れてなんかいない。ちゃんと覚えてるよ」と。 |
![]() ポーの一族 (5) (フラワーコミックス)/新書おすすめ度: 発売日: (1976年09月05日)
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第4巻と同様、前期シリーズの後から書き足された作品群を集めた第5巻は、「三部作」が掲載された第1〜3巻に比べ評価が落ちます。 以下、作品ごとに評価します。 『ピカデリー7時』(★4つ) ロンドンを舞台にマザー・グース(「オレンジとレモン」)のメロディーに乗せて、行方不明のポリスター卿とトランクを行方を追うエドガーとアランの探偵物語は、さながらポー・シリーズ版『シャーロック・ホームズの冒険』といった様相で、本編から外れた番外編のような作品ですがミステリー作品としても楽しめます。 『はるかな国の花や小鳥』(★3つ半) 結構人気のある作品ですが、私はあまり好きではありません。 理由は2つあって、1つはエドガーたちバンパネラが登場す る理由がないということです。 エドガーが他の誰か普通の少年であっても成り立つ話で、「なぜこの話がポー・シリーズなの?」と思ってしまいます。 もう1つの理由はエドガーがエルゼリに恋し、失恋することです。 エドガーにはメリーベルだけを想い続けていて欲しいと思っていたし、失恋に涙を流すエドガーの姿など見たくなかったので、正直ショックな作品です。 ただ、エルゼリの側に立って読めば、味わいのある作品だとは思います。 『ホームズの帽子』(★3つ半) オービンが初めてエドガーに出会い、以後エドガーを追い続けるきっかけになった作品で、5巻の中で最もポー・シリーズらしい雰囲気があります。 ただ、今ひとつ心に残る感じはありません。 『一週間』(★3つ) エドガーが出かけている一週間の間、女の子たちと遊んでばかりいるアランの留守番話。 アラン好きな人には人気の高い作品ですが、そうでない私にはどうでもいい作品です。 「マザーグースを使いたいがために作り出した短編」(鳥山淳子『もっと知りたいマザーグース』より)とは、まさに至言です。 なお、この話のあと『小鳥の巣』に続くという説がありますが、カレンがズロースをはいていたりとか、エドガーとアランが馬車で旅していたりなんて、もしも1959年ならありえませんね。同じ理由で「Wi○ipe○ia」の年表に記載されている1957年も間違ってます。 『エディス』(★4つ) 本書の目玉といえば、アランが消滅し「ポー・シリーズ」が完結するこの作品のはずですが、前期「三部作」や『ランプトンは語る』に比べると、どうしても今イチという感じがします。 その理由は、「別コミ」に連載時、中編を読み終えた時点で、最後にエディスかアランのどちらかが死ぬだろうと思っていたので、アランの消滅は想定の範囲内で、メリーベルの消滅やシャーロッテの死の時のような衝撃を感じなかったことが大きいと思います。 それと、アランにもやはりメリーベルを想い続けていて欲しかったので、エディスにうつつを抜かす物語にはどうしても思い入れを感じられない、ということも影響しています。 |
![]() トーマの心臓 (小学館叢書)/単行本おすすめ度: 発売日: (1989年11月)
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今でも初めて手にしてページを繰った日を忘れません。25年も前のことなのに、それから今まで、何度読み返したか。そのつど、違う意味合いでこの物語を私の中に生かし続けている。萩尾氏の無駄のない、完成した世界に、どっぷりと、浸かって下さい。これを読んだことで多少、人生が変わることは必須です。この作品をきちんと、あなたなりに咀嚼して理解することができれば。 |
感謝知らずの男 (小学館文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2000年08月)
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『ローマへの道』では脇役的存在だったレヴィが今回の主人公。不潔恐怖症という精神の病を背負い入退院を繰り返している兄を持っている。そしてレヴィはその病院のふくよかな看護婦ドーラに微妙な感情を抱いている…。はっきり言って、レヴィは自意識過剰である。だけど若者なんてみんな自意識過剰じゃない? わたしは、深い葛藤を経ず、スルスルと大人になっていった人に疑いの目を向ける。 話は作品に戻して、レヴィは本当に美しい! それも過剰なまでの自意識を抱え込んでしまっているからこその美しさなのだ。故にまたとてつもなく不器用でもある。 |
残酷な神が支配する 【コミックセット】/コミックおすすめ度: ![]()
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男色の出てくる漫画なので、萩尾望都の書く男性の耽美な世界を堪能できる。また主役のジェルミとイアン、およびグレッグの落ち込んだ心の闇の心象風景と葛藤が萩尾氏の画力によって生々しく描かれており、その深みを覗くのもいい。私が好きなのは脇役たち。主人公たちの葛藤に直接影響を及ぼすもの、及ぼさないものがいるが、脇役それぞれがちょっと現実世界とずれながらもたくましく明るく折り合って生きていく様に非常に励まされる。いろいろな楽しみ方ができる漫画。 |
A-A’ (小学館文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2003年08月)
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一角獣種(といっても頭に角があるわけではなく頭に盛り上がった部分があり、そこの髪が赤い)のヒロイン、アディ(A)は未開の惑星プロキシマの研究中に事故死し、そのクローン(A')が再生されてコンピューター・プロデュースの仕事を続行する。アディのオリジナル(A)に恋していたレグはクローンにオリジナルに対するような愛情を抱けない、いや、抱いているのかもしれないが、レグとの記憶のないクローンに身を引き裂かれるような感情を抱いてしまわざるを得ない。 クローン羊ドリーの誕生や、理論的に人のクローンを作ることが可能となってしまった現在、科学が抱える問題を作品化(=SF)すると言う野心的な作品であるが、なんといっても萩尾 望都が一番描きたかったのは、やはり深い人間愛である。 |
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発売日: (2004年11月)


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発売日: (1996年03月)



