まんが文庫 / コミック・アニメ

更新日:08-11-20 12H

 ここでの情報はAmazon より抽出しました。

まんが文庫

平成よっぱらい研究所―完全版 (祥伝社コミック文庫)

平成よっぱらい研究所―完全版 (祥伝社コミック文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.0 発売日: (2003年03月)
Review
なんなんでしょうか、この人!!

すごいですねー、感動しますねー。きっとここに書かれた彼女の行動を超える失態をした方もいると思うんですが、全部越すことはできないでしょーねー。

よっぱらいには心強い味方になる本ですし、いつもよっぱらいの世話をやくひとは、慰めになるかもしれませんね!

疲れたときにこそ是非読みたい。
火の鳥 (2) (角川文庫)

火の鳥 (2) (角川文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (1992年12月)
Review
手塚先生の"LIFE WORK"と言われている代表作「火の鳥」。
1巻から13巻まである単行本は、一杯になった本棚のなかに
納まりやすく、私にとっては嬉しいサイズです。

「火の鳥」は、どの作品も大好きで、
全て紹介したいのが本音ですが、ここでは第2巻について書きます。

2巻は第1巻、「黎明編」(古代)よりも、ずっっと後(未来)の話。
人類存続の危機に、火の鳥によって重過ぎる使命を与えられた
男の物語です。

たった独りで全てを背負った若者は、残酷なほど孤独な時間を、
もがくように埋めようとします。

一瞬で滅びた世界。それでも尚、新たな生命の誕生を待つ男と、
それを見守る火の鳥。恐ろしく巨大な時が、読んでいる側にも
伝わってきます。

その使命を自分が任されたら?最後まで遂行しなければならない…
でも、"最後"っていつ???狂いたくても、狂えない。死にたくても
死ねない。考えただけでも恐い…。
と言うより、こんなことを考えられる手塚先生と、同じ時代に
存在出来たことに感謝。

蒼天航路 (2) (講談社漫画文庫)

蒼天航路 (2) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (2000年12月)
Review
 作者の創作による若かりし日々の曹操。
 張角の乱に至るまでの日々を面白く再現しています。

 史実に基く創作だからまったくのでたらめではなく、
正とも悪ともつかない人間性をもつ曹操をエネルギッ
シュに描いています。史実そのものにも創作はあるで
あろうから、史実はもともと誤差を含んで理解するに
限る。
 
 このような漫画も、極論にはなるものの一つの視点
として非常に面白みを感じます。
ナニワ金融道 (5) (講談社漫画文庫)

ナニワ金融道 (5) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1999年05月)
Review

普通の人間がここまで追い詰められるかというほど追い詰められ
転落して底辺に落ちるまでが描かれています。



この少し気が弱い普通の教頭先生がそこまでされた理由はただひとつ。

教頭がアホだったからです。

アホな人間からはどれだけ奪っても許されるのです。



食費すらない教頭から全財産の3万を奪って
「住み込みで働けばいいじゃないですか」と言い放つ灰原。


(教頭の人生を潰しておいて)たったの200万円の利益じゃおいしい話じゃなかったのぉ
とただのマネーゲームのように語る社長


寒気がする巻です。
蒼天航路 (3) (講談社漫画文庫)

蒼天航路 (3) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (2001年01月)
Review
蒼天航路は私に計り知れないほどのインスピレーションと感動を与えてくれました。全ての登場人物に魅了され、今では私の思想・哲学・人生観を形作る根底の一部にまでなりました。マジです。
さらにデスノートよりも古いのに心理描写がそれ以上です。読んだあとはデスノと同じく変な妄想を繰り返したり思慮深くなります。
そんな蒼天航路の中でもこの3巻は一番名シーンや名言が多いです。というより蒼天航路全体に言えたことなんですが、全てのセリフが名言っぽく聞こえるんですが、特にこの3巻は凄まじいです。

「56話 炎の問答」なんて、漫画でこれ以上の芸術性を演出しているのは見たことありません。今後もこれ以上のものはないでしょう。幻想的で荘厳な雰囲気でセリフの一つ一つが奥深く、それでいて全体を見通すと見事にベンレイロウがあなたの下を去った理由について言及していたのが驚愕です。
一言一句に魅了され、絵の迫力と重厚さに感嘆し、歴史の一片を覗いたような壮大な心地に包まれるのが蒼天航路です。
コマのアングルやカットの仕方、セリフの絶妙さ、絵の上手さ、完璧です。それが最初から終わりまでずっと続くんです。
しつこいですがその中でもこの巻の完成度は群を抜いてます。
「戦場にあって遠目には眠るがごとく、近寄ればおそらくは目覚めし魔王」というセリフで始まるトウタクの圧倒的な登場シーンほか、情勢を暗示して「私はあくまで西を向いております」っていう独特の表現もかっこいい。
特に孫堅は、夜空の雲の間から月がでてくる静の描写、そして迎える結末の激しさの対比とか、よくこんな描き方を思いついたなっていうのしかありません。

横山さんの三国志を読んだあとでの蒼天航路の影響力は計り知れないものがあったと自覚しています。
漫画で映画を越えるような感動を、百億の昼と千億の夜みたいな幻想的で重厚な雰囲気を求めてる方は、ぜひ読んで欲しいです。これを読むと、他の漫画のレビューに最高傑作とか言えなくなる。これほどの漫画は、ぜひ三国志好きじゃない人も読んで欲しい。だけど、三国志を最初から知っている人が読めば、価値観を根底から変えるような衝撃があります。
これを読んで理解するだけで自分が他人よりも人間的に優れた存在であると断言できる自信さえでてくる。
蒼天航路 (4) (講談社漫画文庫)

蒼天航路 (4) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:3.0 発売日: (2001年01月)
Review
呂布が董卓を裏切るところから始まり、曹操の留守を襲う辺りまでを
盛り込んだ内容。

 まだ曹操は精強ではなく、エン州を守るので手一杯というなかで、
八方敵中というなかを、巧に振る舞い、苦しいながらも一勢力を伸
張し始めています。

 演義と史実と、この新創作の間には、どれが史実たるか不明な部
分があるものの、物語そのものが面白い内容だし、歴史の魅力とい
うものを上手く描写できているというてんで、この巻もなかなかの
読み応えでした。
火の鳥 (6) (角川文庫)

火の鳥 (6) (角川文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.0 発売日: (1992年12月)
Review
読み始め、読み終えたときの複雑感は火の鳥シリーズの中で
この望郷編が一番でした。

女性と男性で是非が分かれるんじゃないかな、と
鈍感な私はこの本だけでは間違った解釈をしてしまっていたかもしれません。
(劣性遺伝子で不幸な子ができるとわかっていていても子を産み続けた
主人公に対し、複雑な感覚があったのを覚えています。)

読後しばらくして、ヒントとなる番組がありました。
NHKの特別番組で生前の手塚氏が子供相手に話をする番組です。
その中で
「命をもっと長い目で考えて欲しい。
君が生きて死んだその後100年、200年、1000年と
もっともっと長い長い目で考えて欲しい。
命がなくなってしまえば全てはおしまいです。
何もかも全ておしまいなんです。」
と熱く語っていたのを覚えています。

「生き物に与えられた使命は命をつなぐこと」
絶望的な環境に置かれても生き物だったら使命を果たせ
なんとなく戦争、終戦を生きた世代独特の倫理観です。

それに比べて私の世代は「いいもの」というように
選別の世代という感じがします。
「いいもの」を選べばおのずと種類は狭くなる。
命に対しそれは危険だと思いました。
遺伝子売買は今は商売として成り立っているとしても
長く続けていれば結果は近親相姦そのものなんじゃないか。
今ある命の裾野を狭めてはいけないと考えるようになりました。

今、もう手塚治虫さんはいません。
残された私達が命を考えていくことしかできません。
一万年後の地球を今考えることはできますか?



NHKその時歴史が動いた―コミック版 (三国志編) (ホーム社漫画文庫)

NHKその時歴史が動いた―コミック版 (三国志編) (ホーム社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.0 発売日: (2004年09月)
Review
NHKの人気番組「その時歴史が動いた」の取材情報を元に漫画化したコミック。
三国志のマンガには、横山光輝さんという偉大な先人がいらっしゃるので、その60巻のタイトルを元に本書でカバーされている範囲を紹介するとこんな感じ。全380ページ。

■ 第一部
桃園の誓い 〜 孔明の出廬 三顧の礼 〜 赤壁の戦い 〜 蜀への隘路 〜 関羽の不覚 〜 劉備の死

■ 第二部
孔明の南蛮行 〜 瀘水の戦い 〜 出師の表 〜 孔明北伐行 〜 街亭の戦い 〜 陳倉の戦い 馬謖を斬る、丞相を辞す 〜 五丈原への道 〜 蜀漢その後

全般としては「三国志」の美味しいツボを押さえた一冊とも言える。一度、横山光輝60巻版を読んだ人なら、本書を読みながら横山光輝版で感動した部分が次々に思い浮かんできた。初めて読む人なら、この中で興味を覚えたエピソードに関する書籍やマンガをぜひ読んでみては?
藤子・F・不二雄少年SF短編集 (2) (小学館コロコロ文庫)

藤子・F・不二雄少年SF短編集 (2) (小学館コロコロ文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1996年04月)
Review
数年前の夏の夕方何気なくテレビを見ていた所、流血鬼が放送され非常に魅力を感じたので、早速短編集を購入し、益々「少し不思議」な世界に引き込まれました。
遂には書店にあったパーフェクト版まで揃えてしまいました。

当初藤子作品とは知らなかったので、驚きましたが、ドラえもん等の作品も少し不思議というテーマは変わらないことに気付き、これまでと違った視点で他作品も読むようになりました。
手塚治虫の旧約聖書物語〈2〉十戒 (集英社文庫)

手塚治虫の旧約聖書物語〈2〉十戒 (集英社文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:3.0 発売日: (1999年10月)
Review
同タイトルの(1)を、ご参照ください。同様です。
藤子・F・不二雄少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)

藤子・F・不二雄少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1996年04月)
Review
小学校2年生のとき
何気なく母親に買ってもらった漫画です。

なぜこの漫画を選んだのか?なぜこの漫画を買ったのか?
まったく分かりません。思い出せません。

この漫画に収録されている「未来ドロボウ」と「四畳半SL旅行」を読んだときの
言葉では言い表せない奇妙さは今でも覚えています。

その当時、ドラゴンボールやドッジ弾平などの面白い漫画がありました。
しかしこの漫画の奇妙さはなんだろうか????

小学2年の頃に受けたあの奇妙という名の衝撃は確実に僕の
脳に何らかの影響を与えました。

遠い日の思い出です。
火の鳥 (4) (角川文庫)

火の鳥 (4) (角川文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1992年12月)
Review
手塚治虫の作品の中でも最高傑作だと思います。こうゆうマンガを描ける人は二度と出てこないと感じます。感動して、最後のシーンでは何度も泣いた思います。こうゆうマンガを描ける人は本当にすごい人だと思います。
ナニワ金融道 (7) (講談社漫画文庫)

ナニワ金融道 (7) (講談社漫画文庫)

/文庫
 発売日: (1999年06月)
マンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫)

マンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (1996年07月)
Review
マンガの神様が マンガを語り 分かりやすく解説してくれてる! それだけで歴史的価値観があるのではないでしょうか? 
いろいろなマンガ家さん達が この本で勉強してきたという事実もあります。
30年まえに読んで感動しましたが、もう一度 買おうと思っています。
ブラック・ジャック The Complete seventeen Volume set 全17巻(漫画文庫・化粧箱セット)

ブラック・ジャック The Complete seventeen Volume set 全17巻(漫画文庫・化粧箱セット)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (2003年09月20日)
Review
自分が凡人なので、天才だからできることにあこがれてしまいます。
しかし、ブラックジャックを読むと、天才だからこそ抱える苦しみというものがあることが分かりました。
読んでいる最中は、気にとめていなかったのですが、いざレビューを書こうとしたら、思い当たったので、書かせていただきました。
いろいろな読み方ができる、楽しくて、悲しくて、面白くて、辛い物語だと思います。
火の鳥 (3) (角川文庫)

火の鳥 (3) (角川文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (1992年12月)
Review
 ヤマト編はヤマト王朝の末っ子王子と熊襲の女との許されざる愛が目玉ですが、それもさる事ながら、強烈な印象を残したのが王子、ヤマトオグナの父・ソガ大王の滑稽なキャラクターですね。

 カッコいい肖像画を描かせようとしたり、ヤマトの国や自分をたたえる歴史書を編纂させようとしたり、自分の壮大な墓を罪のない人々を生贄にしてまで作らせようとしますが、正しい歴史を残そうとした熊襲のタケルを滅ぼしたオグナを「建設大臣」にした為に墓作りは挫折したまま亡くなってしまいました。その際訳の分からないうわ言を繰り返した挙句、「コロンブスの卵」の如く名言(?)「バカハシナナキャナオラナイ。」で締めたのがある意味圧巻でしたが、敗戦で価値観が逆転した時代を体験した、故手塚治虫氏だからこそ、地球という大きな星から見ればちっぽけなものに過ぎない権威や権力にすがるのがいかに馬鹿馬鹿しいかのテーマが表面的なギャグを交えながら、非常に説得力ある内容で描かれています。

 異形編は手塚先生が好き(?)輪廻転生がテーマですが、ちょっとしたミステリーものでさくっと読むには良い内容でしたね。
蒼天航路 (1) (講談社漫画文庫)

蒼天航路 (1) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (2000年12月)
Review
「その指、その手に、剣を握ればあるいは、天下をわがものにできるかもしれない」
という文から始まり、横山三国志では黄巾の乱(184年)からはじまりますが、こちらは曹操の幼少時代(165年)からはじまります。

恐らく最初のプロローグの雰囲気で普通の漫画とは根本的に違うことがわかると思います。
絵が美しく幻想的で、闇の中、雲に隠れた月が姿を表す様子を描くなど本当に美しい。
なにより絵とセリフがここまで美しく描写できてるのが漫画のレベルを超えてると思う。今までこんな演出を使った漫画見たことなかった。

特に戦争シーンは兵士一人一人が細かく描かれて、そこにメインを飾る豪傑たちの圧倒的な臨場感は漫画の表現の限界に達していると思う。
批評サイトに
「絵では手や正面からの顔の構図を描くのは難しくて、それと比べて蒼天航路は異常なほど手の描写にこだわっている」
という感想を見かけたんですが、なるほどその通りで上手い解説だなと思いました。

ですが、それ以上に蒼天航路が斬新なのは、まるで詩のような独特の会話にあると思います。
郭嘉の「私はあくまで西を向いております」とかかっこいい。
演出と伏線の区別が付かないような難解で幻想的な雰囲気を構築しています。
終始このクオリティで進み、18巻目に迎える最終話の、蒼天航路という題名も名前通りの意味だったと気づかされるような完結の見事さと感動は、漫画や娯楽としての域を超えたと思っています。

最後に長くなったので簡単に書きますが、今まで数々の三国志を見聞きしてきましたが、蒼天航路は三国志を扱ったものの中で最も詳しく専門的です。
モンゴル王を正式に単于と呼び、深刻だった儒者との対立を物語の主軸に構え、幼少期の曹操をアマンと呼ぶなど、それに名医カダの話の中での張仲景という人物も始めて知った。こんなことそこらで集めた雑学程度の知識でできるものじゃない。
手塚治虫の旧約聖書物語〈3〉イエスの誕生 (集英社文庫)

手塚治虫の旧約聖書物語〈3〉イエスの誕生 (集英社文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:3.0 発売日: (1999年11月)
Review
手塚治虫の作品が大好きで、ほとんどの本は持っています。
その中で一番の期待はずれ・・・。「手塚治虫」の名前を冠することさえやめて欲しい。
絵のタッチも「アニメ版」をそのまま紙にして本にした感じで、手塚治虫の作品であるとは言い難い。ストーリーも唐突。
蒼天航路 (17) (講談社漫画文庫 (き1-20))

蒼天航路 (17) (講談社漫画文庫 (き1-20))

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (2006年11月)
Review
曹軍四天王である夏候淵がついに討たれます。その悲報を聞いた曹操は劉備討伐へ動きます。
さらに劉備は漢中王を名乗り関羽を動かし揺さぶりをかけてきます。関羽は相変わらずの無敵ぷりで名のある武将を一撃の元に斬っていきます。樊城へ突撃しるシーンも格好良いです。
ナニワ金融道 (10) (講談社漫画文庫)

ナニワ金融道 (10) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (1999年07月)
Review
作者青木雄二は40歳を越えて、この作品を作った。
公務員、ウェイター、零細デザイン会社社長等の遍歴を経て、初めて書ける人生を反映した作品であると私は考える。

この話は、28歳の男が街金(庶民派金融会社)に入り、そこでいろんな経験をする話である。
最近「闇金ウシジマくん」(作者真鍋昌平)がこういった個人を相手にした街金融の作品を書いているが、それとは違った趣をみせる作品になっている。

「ウシジマ」は社会の闇(?)といったどうしようもないダウンな傾向を前面に押しつつ、作品を展開させているが、「ナニワ」は社会の仕組みを前面に押しつつ、物語が進行する。かといって、ただ「知らなかった」「勉強なった」という感想のみを残す教養漫画ではなく、その物語に関連する人々の葛藤、駆け引き、後悔、いろんな感情を描きつつあえて教養的な漫画にした、青木雄二の意思が感じとれる。

既にこの作品が発表されてから、10年以上経ち、情報的な意味では既知なのかもしれない。しかし、この作品が持つ啓発的な作家の意思はいまでも感じ取れるのではないかと私は思う。
手塚治虫の旧約聖書物語〈2〉十戒 (集英社文庫)

手塚治虫の旧約聖書物語〈2〉十戒 (集英社文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:3.0 発売日: (1999年10月)
Review
同タイトルの(1)を、ご参照ください。同様です。
MW(ムウ) (1) (小学館文庫)

MW(ムウ) (1) (小学館文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1995年02月)
Review
 主人公の結城は、毒ガスによって良心のない人間へと、悪魔へと変貌しました。
 では、良心がないとは、一体どういうことなのか――その答えは、「迷いがないこと」です。

 結城はなんの迷いも、ためらいもなく、男に抱かれ、女を抱き、人を騙し、殺めることを繰り返しました。そしてその結果、世界の存亡を左右する兵器まで手にします。それは、一体何を表しているのでしょうか?それを考えたとき、これが決して、ただのお話でないことに気付かされます。

 物語の最後は、決して終わらせることのできない、戦争というもの、良心を捨てた人々のしたたかさを、象徴しているようにも思えます。

 救いのない話ですが、だからこその重みを感じました。
火の鳥 (11) (角川文庫)

火の鳥 (11) (角川文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1992年12月)
Review
「野性時代」に連載(1986〜88年)された「火の鳥」最後のエピソード。


テーマは新しい宗教と古い宗教との衝突で「信仰というものは
人間がつくったもの」という手塚のクールな認識がその根底にあります。


大海人皇子と大友皇子との皇位継承争いである壬申の乱の原因として仏教と在来神信仰の
間の宗教対立を設定し、しかもその対立の構図が千三百年後の未来においても反復される、
というスケールの大きな構成が採られているのが本作の勘所。

いつの世も変わらない、宗教を政治利用しようとする権力者と、
それに翻弄され、犠牲にさせられる民衆の姿が描かれます。


手塚にはシッダールタの生涯を描いた『ブッダ』がある一方、本作のように
外来宗教としての仏教という負の側面を浮かび上がらせる作品もあるわけで、
改めて作家としての懐の深さ、発想の自由さを感じさせられます。
トーマの心臓 (小学館文庫)

トーマの心臓 (小学館文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1995年08月)
Review
「 ユリスモールへ最後に。これがぼくの愛、ぼくの心臓の音。君にはわかっているはず」 突然の、衝撃的な「遺書」から物語は始まる。恋天使と呼ばれみんなに愛された少年トーマの、突然の死。 舞台はドイツのギムナジウム(キリスト教少年学校寮)。萩尾先生によって描かれる繊細で美しい世界で起こる、少年達の透明な日々に魅了されます。 この作品の放つ素晴らしい魅力は、流れるような綺麗な絵柄と、物語の端々に織り込まれた胸を突く詩、そしてひとりひとり個性溢れる少年たち。 掛け替えのない青春の日々を過ごす少年たちに、時に笑い、時に苦悩し、時に涙し…ひとたびページをめくったその時から、「トーマの心臓」の世界へぐいぐい引き込まれてゆきます。 暗い過去を背負い、誰かを愛し愛される資格など無いと心を閉ざしてしまった黒髪の少年ユリスモール。彼の苦悩を理解し、見守り続けてきた年上の少年オスカー。死んでしまったトーマに顔がそっくりの、おてんばな転校生エーリク。個性あるクラスメイトや上級生下級生たち。彼らは生き生きと物語を駆け抜け、彼らの心は愛や時に憎しみや理解を経て成長し、読者の胸に「愛とは何か」と投げかける。 是非手にとって頂き、じっくりと堪能してほしい一冊。読み終わった後、清々しくも切ない想いが胸にじわりと響きます。 純粋すぎる愛の物語。 トーマの真意を知ったとき、あたたかな涙が頬を伝うでしょう。

三国志 (9) (MF文庫)

/文庫
 発売日: (2001年12月)
河よりも長くゆるやかに (小学館文庫)

河よりも長くゆるやかに (小学館文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1994年11月)
Review
今更ながら改めて良い漫画です。
今(2008年現在)ほど、日本の漫画文化が評価されていない時代に描かれた、確実に今の「日本漫画」の礎となった吉田秋生と云う作家(漫画家と云うより作家の方がしっくりきますね)の名著だと思います。
今読むと流石に時代を感じますが、それでもやっぱり男女の性、家族、友情…が、しっかりと描かれていて本当に日本漫画の水準の高さを再確認出来る作品です。

綿の国星 (第4巻) (白泉社文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1994年06月)
Review
子猫の目から見た人間達、それから個性的な猫の世界
ちび猫の透明な視点は、世界を違った視点から見せてくれます
動物を題材にした漫画は世に吐いて捨てるほどありますが、これほどの圧倒的な世界観を持つ作品を知りません。
これが小説なら間違いなく文学賞取ってると思います。
子供のときからこの作品は知っていて、一部は知っていたけど、大人になって改めて
読むとこの作品のよさが際立って素晴らしく感じます
いつ読んでも新鮮
飽きさせない魅力のとりこです
蒼天航路 (1) (講談社漫画文庫)

蒼天航路 (1) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (2000年12月)
Review
「その指、その手に、剣を握ればあるいは、天下をわがものにできるかもしれない」
という文から始まり、横山三国志では黄巾の乱(184年)からはじまりますが、こちらは曹操の幼少時代(165年)からはじまります。

恐らく最初のプロローグの雰囲気で普通の漫画とは根本的に違うことがわかると思います。
絵が美しく幻想的で、闇の中、雲に隠れた月が姿を表す様子を描くなど本当に美しい。
なにより絵とセリフがここまで美しく描写できてるのが漫画のレベルを超えてると思う。今までこんな演出を使った漫画見たことなかった。

特に戦争シーンは兵士一人一人が細かく描かれて、そこにメインを飾る豪傑たちの圧倒的な臨場感は漫画の表現の限界に達していると思う。
批評サイトに
「絵では手や正面からの顔の構図を描くのは難しくて、それと比べて蒼天航路は異常なほど手の描写にこだわっている」
という感想を見かけたんですが、なるほどその通りで上手い解説だなと思いました。

ですが、それ以上に蒼天航路が斬新なのは、まるで詩のような独特の会話にあると思います。
郭嘉の「私はあくまで西を向いております」とかかっこいい。
演出と伏線の区別が付かないような難解で幻想的な雰囲気を構築しています。
終始このクオリティで進み、18巻目に迎える最終話の、蒼天航路という題名も名前通りの意味だったと気づかされるような完結の見事さと感動は、漫画や娯楽としての域を超えたと思っています。

最後に長くなったので簡単に書きますが、今まで数々の三国志を見聞きしてきましたが、蒼天航路は三国志を扱ったものの中で最も詳しく専門的です。
モンゴル王を正式に単于と呼び、深刻だった儒者との対立を物語の主軸に構え、幼少期の曹操をアマンと呼ぶなど、それに名医カダの話の中での張仲景という人物も始めて知った。こんなことそこらで集めた雑学程度の知識でできるものじゃない。
火の鳥 (7) (角川文庫)

火の鳥 (7) (角川文庫)

/文庫
 発売日: (1992年12月)
刑務所の中 (講談社漫画文庫 (は8-1))

刑務所の中 (講談社漫画文庫 (は8-1))

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (2006年05月)
Review
単純におもしろ

という感情が湧き上がる

ただただ淡々に刑務所の生活がこの漫画には描かれる。特に悲劇的な内容でもなく熱い人情劇もないユーモラスで冷静な視点でスラスラ読める内容。

花輪氏の著書はこの作品が始めてなのだがこれを機に他の作品も読みたくなった。
捕まりたくし前科もちになりたくないけど刑務所の中という非日常を体験したいなーなんて思ってる俺みたいな小心者ならこの本をどうぞ

ってそんなやつはいないか

まぁ単純におもしろい。読んでみる価値はあります
執事の分際 (白泉社文庫)

執事の分際 (白泉社文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (2005年11月15日)
Review
まずタイトルがお洒落です。
没落してゆくフランス貴族のお坊ちゃんと若くストイック?(押さえている)なキレ者美貌執事との関係が粋に描かれています。

貴族の主人公の没落により
執事と主人の関係ではなくなった後の展開がそそります(笑)
この時語られる「執事の分際で.....」という会話が極めつけです。

『ジェラールとジャック』の立場反対バージョンのようでもありますが
どちらかといえばこの作品のほうが坊ちゃんが「受け」である分作品がよりシンプルで
ほのぼのと幸せに仕上がっています。
これを読んでから『ジェラールとジャック』にいかれることをお薦めします。

アリーズ 10 (10) (秋田文庫 56-10)

/文庫
 発売日: (2008年10月10日)

三国志 (10) (MF文庫)

/文庫
 発売日: (2001年12月)

アリーズ 9 (9) (秋田文庫 56-9)

/文庫
 発売日: (2008年10月10日)
更級日記 (ホーム社漫画文庫―NHKまんがで読む古典 (特5-2))

更級日記 (ホーム社漫画文庫―NHKまんがで読む古典 (特5-2))

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.0 発売日: (2006年03月)
Review
 更級日記をまた読みたいと10年近く待ってました・・ それがついに文庫化されてました・・・ほんと感謝です・・私がこの本に出会ったのは高校時代である。古典の授業で更級日記を習っていた時、全然内容が理解できなくて、どうにかならないか考えていたら、『そういえば父の部屋に更級日記の漫画があったなぁ』と思い出し、ぼ〜と読んでいたら、一気に話に引き込まれた・・時を忘れすぐに読み終えた・・
更級日記がこんなにいい話であったとは・・どうしても古文では読みにくく話に入りくいがこの漫画は、多少現代色に脚色されているから、とても読みやすい。(現代色と言っても古典の世界観を壊さない程度に、程よい具合に脚色されているのです。) そう言えば文庫版には原作者の解説が付け加えられています。 
蒼天航路 (2) (講談社漫画文庫)

蒼天航路 (2) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (2000年12月)
Review
 作者の創作による若かりし日々の曹操。
 張角の乱に至るまでの日々を面白く再現しています。

 史実に基く創作だからまったくのでたらめではなく、
正とも悪ともつかない人間性をもつ曹操をエネルギッ
シュに描いています。史実そのものにも創作はあるで
あろうから、史実はもともと誤差を含んで理解するに
限る。
 
 このような漫画も、極論にはなるものの一つの視点
として非常に面白みを感じます。
火の鳥 (9) (角川文庫)

火の鳥 (9) (角川文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1992年12月)
Review
永遠の命をもった火の鳥と、人間達の物語。
誰でも読みやすく、面白い。
なおかつ、深く美しい。

この「火の鳥」シリーズは、漫画の一つの完成形なのかも知れない。
その完成度は、芸術にまで昇華している。

「日本が漫画先進国なのは、手塚治虫がいたからだ。」
という言葉を聞いたことがあるが、全くその通りだと思う。
この作品を読めば分かります。

この9巻は、私の好きな「宇宙、生命編」です。
人間の「業」が激しく描かれています。
是非。

蒼天航路 (10) (講談社漫画文庫)

蒼天航路 (10) (講談社漫画文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (2001年04月)
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この巻は何と言っても張飛!彼の八面六臂の活躍が見所です。関羽、呂布と並んで最強クラスの張飛。ですが、この漫画は曹操を中心に描いているので、どうしても活躍の場が少なくなりがち。が、ようやく見せ場到来です。楽進、夏侯惇、騎馬隊をねじ伏せます。張飛ファンは必見です!その他では郭嘉、張繍の死、劉備の迷走が挙げられます。個人的に張繍(カクとのコンビぷりが特に)が好きだったのショックでした。(倒した相手も好きなので複雑…)劉備の迷走ぶりは三国演義での聖人君主ぷりに惚れてる方が見ると衝撃的かも…。
火の鳥 (3) (角川文庫)

火の鳥 (3) (角川文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:4.5 発売日: (1992年12月)
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 ヤマト編はヤマト王朝の末っ子王子と熊襲の女との許されざる愛が目玉ですが、それもさる事ながら、強烈な印象を残したのが王子、ヤマトオグナの父・ソガ大王の滑稽なキャラクターですね。

 カッコいい肖像画を描かせようとしたり、ヤマトの国や自分をたたえる歴史書を編纂させようとしたり、自分の壮大な墓を罪のない人々を生贄にしてまで作らせようとしますが、正しい歴史を残そうとした熊襲のタケルを滅ぼしたオグナを「建設大臣」にした為に墓作りは挫折したまま亡くなってしまいました。その際訳の分からないうわ言を繰り返した挙句、「コロンブスの卵」の如く名言(?)「バカハシナナキャナオラナイ。」で締めたのがある意味圧巻でしたが、敗戦で価値観が逆転した時代を体験した、故手塚治虫氏だからこそ、地球という大きな星から見ればちっぽけなものに過ぎない権威や権力にすがるのがいかに馬鹿馬鹿しいかのテーマが表面的なギャグを交えながら、非常に説得力ある内容で描かれています。

 異形編は手塚先生が好き(?)輪廻転生がテーマですが、ちょっとしたミステリーものでさくっと読むには良い内容でしたね。
藤子・F・不二雄少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)

藤子・F・不二雄少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)

/文庫
おすすめ度: おすすめ度:5.0 発売日: (1996年04月)
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小学校2年生のとき
何気なく母親に買ってもらった漫画です。

なぜこの漫画を選んだのか?なぜこの漫画を買ったのか?
まったく分かりません。思い出せません。

この漫画に収録されている「未来ドロボウ」と「四畳半SL旅行」を読んだときの
言葉では言い表せない奇妙さは今でも覚えています。

その当時、ドラゴンボールやドッジ弾平などの面白い漫画がありました。
しかしこの漫画の奇妙さはなんだろうか????

小学2年の頃に受けたあの奇妙という名の衝撃は確実に僕の
脳に何らかの影響を与えました。

遠い日の思い出です。


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