まんが文庫 / コミック・アニメ

![]() かのこん (11) (MF文庫J (に-01-11))/文庫おすすめ度: 発売日: (2008年09月)
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3巻を費やしたちずるさん大ピンチの話もやっとこの巻で終了です。ちずるの本当の力が覚醒したときちずるさんの人格は消滅してしまう…と思ったら実は更に事態は大変なことだった。ちずると耕太の正体は実は…。そして敵の組織はそれらを蘇らせるつもりだった、というちょっとありがちな展開とも言えなくもないですが。敵との戦いの最中、最後で二人は遂に、本当に、最後まで結ばれる! でもシリアスなシーンの最中なので具体的な描写(笑)はナシです。シリアスな話なので×××シーンは今回も少なく、敵の組織を退けてやっと今後二人は思う存分エ…、もといラブラブに? あとがきによるとあと数巻は続く予定なので今後に期待ですね。「あの」すごかったアニメに負けないように。今回も自分も全部は分からないくらいパロデイネタ満載ですが、ちずるのゴールドブレンドのせいで耕太は違いのわかる男だった、というのが一番笑えました。このくだらなさがステキです。 |
![]() あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット/文庫おすすめ度: 発売日: (2001年08月01日)
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古文をきっちり勉強したいという人も、短期間で点数上げていきたい人も、 導入はコレで決まりでしょう。 受験生なら、早い時期に一気に読んでしまった方がいいですよ。 絵も本当に綺麗ですし、雅な世界にどっぷり浸れます。 ま、もともと源氏物語の話は暗くてドロドロなので、読後激しい虚無感にかられますが。笑 |
![]() サバの秋の夜長 (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2000年03月)
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実は「グーグーだって猫である」を先に読み、 もっと読みたくなって購入しました。 グーグーの先代猫「サバ」との共同生活の話です。 「グーグー」とくらべると、表現がより独創的で深い気がします。 そのためか最初は少しなじみませんでしたが、 読んでいるうちにどんどんはまってしまいました。 ノミにまで及ぶいろいろな生き物への深い愛情や、作者の大島さんの 何気ない日常生活への愛しさみたいなものが感じられます。 読んだあとは少しこころが豊かになれる気がします。 |
![]() サバの夏が来た (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2000年06月)
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グーグーだって猫であるが気に入ったので、この本も購入しました。ちょっとびっくりするような、売れっ子漫画家の生活、でももしかしたら、大企業の女性マネージャーの生活と似ているかも???心にしみたのは、1年(以上?)のお休みをとることに決めて、猫と生活していた日々のささいな出来事です。 |
![]() 八犬伝-東方八犬異聞-(9) (冬水社・いち*ラキコミックス)/コミックおすすめ度: 発売日: (2008年08月20日)
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今回は信乃が教会で子供たちに字を教えたり、現八達と一緒にある村を 訪れて生き神の少女「ヤナ」を巡っての事件などから始まるんですけど、 何といっても注目したいのは、とうとう荘介と蒼が出会うシーンです! 荘介の何とも言えない葛藤と、軽やかに見える蒼の胸の内、二人の 刀での対決のシーンは見所がたくさんです! また9巻の巻末書き下ろしは「蒼」の話なんですが、これも面白いです。 何かとても蒼が・・・黒いです(笑)信乃が絡むと、特に・・・お供の鎌鼬の紺が被害にあってます。 こういうシーンを見ると、流石荘介の○○!と納得してしまいそうでした(笑) |
![]() ブッダ全12巻漫画文庫/文庫おすすめ度: 発売日: (2002年11月)
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「なぜ人は生きるのか」という疑問を10代から抱き、釈迦の教えにたどり着いたのはまだ最近。釈迦をここまでキュートな王子に描けるのは手塚さんしかいないかも。幼少のシッタルダ、アッサジ、スジャータ、子どものタッタが何とも可愛い。 仏教、釈迦の人生や思念を生き生きと描き、ユーモアやエンターテイメント性を含んだ分かりやすく親しみやすい内容は、堅苦しくなく読みやすい。 衝撃的なアッサジの死ぬシーンは恐怖と慈悲の心に泣き、それを目撃するシッタルダの感情に激しく同情し、ミゲーラを看病し続けるシッタルダに泣き、ダイバダッタの嫉妬と不安に人間はそういう所があるなど様々な感情を触発されます。 人間は醜い、弱い、美しい、優しい...人間の心は常に一定ではなく、気高く清らかに思える人でも、苦悩と葛藤と共に生きているのではないかなと。 けれど、そんな人はやはり光輝く、そして人を癒すものを持っている。 それが「慈悲」の心だと思っています...。全ての生きとし生けるものに対する愛は、自分の事の様に傷つく事が始まりなのかなぁ。 |
![]() 綿の国星 (第1巻) (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1994年06月)
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予備校生の時夫(ときお)に拾われて、須和野(すわの)ファミリーの一員になった生後二ヶ月の牝猫「チビ猫」が主役のファンタジー。チビ猫の驚きや悲しみ、心細さ、切なさや好奇心なんかが、実にやわらかな、自由な眼差しで描かれているのが、うわーい♪ 素晴らしかったなあ。そんじょそこらのファンタジーには及びもつかない、ファンタスティックで、魔法の息吹が通っていたところ。本当に素敵! 読んでいて、どきどきしてきました。 絵もいいんだけど、それ以上に、詩情にあふれるリリカルな文章や台詞がいいですねぇ。次の文章なんかブラッドベリ風で、実にいいじゃありませんか。 「闇はむらさき色になり 月は満月に近づき 遠くで風が 高い波長で カモーン とよんだ」 タイトルの「綿(わた)の国」とは、美しい銀猫のラフィエルの台詞にある架空の国。「まっしろで 身も心もしずみこむようなすてきなかおりがする一面の綿の野 そしてそこには目もさめるような美しい猫のお姫様がいて たどりつくとやさしく接吻してくれるんだとさ」と、ラフィエルがチビ猫に言うてました。 五つある収録短篇の中では、四番目の掌篇「ミルクパン・ミルククラウン」が、私は一番好き。マザー・グースみたいな謎かけ話の魔法めいた空気が、素敵に決まっていて、しびれましたあ。 |
綿の国星 (第2巻) (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1994年06月)
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これを読めば猫好きになること間違いなし。犬派だった自分を一気に猫派にしてしまいました。 猫好きの方にはたまらない一品です。この他にも「サバの秋の夜長」がとてもいいです。 テスト前に読みたくなる漫画です。 |
綿の国星 (第4巻) (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1994年06月)
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子猫の目から見た人間達、それから個性的な猫の世界 ちび猫の透明な視点は、世界を違った視点から見せてくれます 動物を題材にした漫画は世に吐いて捨てるほどありますが、これほどの圧倒的な世界観を持つ作品を知りません。 これが小説なら間違いなく文学賞取ってると思います。 子供のときからこの作品は知っていて、一部は知っていたけど、大人になって改めて 読むとこの作品のよさが際立って素晴らしく感じます いつ読んでも新鮮 飽きさせない魅力のとりこです |
綿の国星 (第3巻) (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1994年06月)
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「綿の国星」4巻中、3巻が最も好きです。 主人公のチビ猫がほとんど登場しなくっても関係ナシ! チビ猫の視点で描かれた世界、その外側を描く事で「綿の国星」の世界が益々広がっているように思います。 「晴れたら金の鈴」はシリーズ中、最も好きなお話です。オススメ!! |
![]() あさきゆめみし (7) (講談社漫画文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2001年08月)
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宇治十帖の後半、だいたい寄生(やどりぎ)・東屋(あずまや)・浮舟(うきふね)・蜻蛉(かげろう)・手習(てならい)・夢浮橋(ゆめのうきはし)まで。これで源氏物語は幕を閉じます。 宇治十帖の最後のヒロイン、浮舟は、薫と匂う宮のふたりに想いをかけられ、しかし匂う宮の一時の情熱、薫の大君の代わりとしての愛に悩み、自殺を試みるがそれにいたらず、尼となる。俗世と、薫と匂う宮との縁を絶つのである。 この漫画では、結局浮舟は薫を愛していたことに気づくのだが、だからこそ、「ただの尼」として薫の愛を退ける。悲しい、「浮舟」という名の通りの恋である。 物語の終わりは美しい。「・・・わたくしにはわかっている いまは濃い川霧に包まれているこの流れが やがては晴れやかな空の下に出るように 川は流れ・・・走り・・・そしてわたくしもまたすべての川の行きつく先にたどりつけるだろう 走り去る流れがいつか光に満ちた大海に注ぐごとくに・・・」 強く生きるということを知った浮舟のその後を、天から光の君が見守っている。 全巻読み終わった方は、各種翻訳本に挑戦してみましょう。私は谷崎潤一郎訳と橋本治訳が好きです。 |
![]() あさきゆめみし (6) (講談社漫画文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2001年08月)
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源氏物語の本編をこの「あさきゆめみし」で読んだのは、もう10年くらい前のことである。宇治十帖がないことには気づいていたが、大判が見つからないのは売り切れているせいだと思って、長い間探し続けていた。結局、大判は出ていなかったようで、このたび仕方なく文庫版で読了。なぜ大判が出版されなかったのか、不思議としか言えない。 最近、源氏物語を単なる放埒な恋愛ドラマとして解釈する傾向があり(江川達也のまんがはその最たる例)、それなりに古典の普及に役立っていたりもするようであるが、この「あさきゆめみし」本編(文庫版第5巻まで)では仏教の因果応報論が色濃く出ていて、華麗な中にも無常観の漂う、他とは比較を絶した傑作となっていた。これに対して第6巻からの宇治十帖編はより純粋な悲恋物語であるが、作品の完成度は高く、光源氏の生涯を描く本編にまったく見劣りしない名品である。 |
![]() あさきゆめみし―源氏物語 (1) (講談社漫画文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2001年08月)
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源氏物語(古典)が苦手で苦手で…でも今年は受験生…そんな苦手とも言ってられない! そんな時期 先生が『理解できて、漫画なのに読んでいても母親に怒られない漫画!!』 と言って紹介してくれたのが、この『あさきゆめみし』 先生も受験中に五回以上は読んだとか。 実際読むと、あの苦手な源氏物語がだんだんわかってきて、わからない人物がいたら3ページ目ぐらいに主要人物の系図もあって、ほんと便利!! 受験生にはピッタリ!!一回読んでみてください |
![]() バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1995年09月)
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人生初めて自分で買い求めた漫画。何度も何度も立ち読みして買うのを決めたのを覚えている。今読み返すと、大島さんの作品は思春期の不可解で、繊細でつかみどころのない少女の心を描かせたら絶品だとわかる。これもそのひとつ。下手なカウンセラーに話すより、大島作品を読んだほうが自分のことがわかるひとのほうが多いかもしれない^^。こういう漫画に出会えるということは私たちの文化の財産であり、かけがえのないものである。大島弓子というひとがいてくれて本当に嬉しい。ありがとう、大島さん。 |
![]() あさきゆめみし―源氏物語 (4) (講談社漫画文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2001年08月)
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この4巻では源氏の君と右大臣の姫・朧月夜との恋がついに発覚し、彼は須磨・明石に流されてしまいます。寂しい須磨の浦で、正室・紫の上のいない生活は耐え難く、源氏の君はそこで明石の君を見出し、結ばれる。彼女は源氏の子を授かるが・・・。 二人の出会いの夜はとても美しく、見とれてしまいました。 明石の君は、光源氏が紫の上と同じくらい愛した女性。彼女の存在が、源氏と紫の上に、どんな影響を与えていくのか・・・。ますます目が離せません。 |
![]() あさきゆめみし―源氏物語 (3) (講談社漫画文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2001年08月)
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![]() あさきゆめみし―源氏物語 (2) (講談社漫画文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2001年08月)
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源氏の君が右大臣の6の姫であり弘徽殿の中宮の妹に手を出したのが仇となって公に都を追放になる前に自ら明石へ立ち退くところからですね。そして明石の君を得た後桐壷帝の霊の力添えで都へ戻るわけですがこうして現代風にまとめてみると源氏の君というのは精力絶倫の貴族だったんですね。1000年前はこういう男が宮中の女官達の理想の男性像だったわけですが価値観の相違はかなりのものです。 原文を読んでいると同じ名前で別人が平気で何の断りも泣く登場するので迷惑なんですが話がうまくまとめられて、ああ、そういうことなのと納得するところも多いです。参考になります。 |
![]() あさきゆめみし―源氏物語 (5) (講談社漫画文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2001年08月)
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この作品の原文は、紫式部が1008年頃つくったそうだが、当時の東アジア情勢は 隣に文化大国宋ができてまもない頃なのだが、実はそれから、約100年前の907年 に滅亡した、唐王朝へのオマージュ(尊敬・敬意)だったのではないかと思われる。 というのも、大唐帝国は北族(トルコ人)の王朝で、親族や、先帝の未亡人を后として むかえいれる、いわゆるレビレート婚やソロレート婚が流行っていたので、この平安 GENJIの世界でもいとこ同士、はては光源氏と藤壺の宮とのふしだらな関係などは 日常茶飯事で、このような傾向は、同時代の宋(漢族くずれ)王朝にはみられない、家族 システム(計画)だからだ。 ところで、『あさきゆめみし』の作者の絵は、子供の頃はみなかわいらしく書けているが、 成人女性の絵はどれも似たりよったりで、区別がつきにくいのでわざわざ、最初の「主要 人物の系図」や「人物紹介」を何度も読み返さなければいけない苦労にあった。それでも この作品は娯楽として純粋に楽しく、男の私でも平安ロマンとやらを感じてしまいました。 ただ、こういうのもなんだが、私は今の所、独身だからいいのだが妻子持ちの男性が読むと とたんに浮気マニュアルと化してしまうのではないかと杞憂ながらに思ってしまいます(笑) この作品で、個人的に好きな平安女性貴族は朧月夜と雲居の雁です。 あさきゆめみしならびに源氏物語は永久に不滅です。 |
![]() トーマの心臓 (小学館文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1995年08月)
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『ポーの一族』が素晴らしかったので買った本作、耽美的なお話なのかと思いきや、序盤から驚愕させられました。 この本を僕に紹介してくださった方が「少年愛の話だよ」と仰っていたので警戒していました。確かにそういった点も散見できますが、本作はそういった表層的な話に留まらない「愛と赦し」の話であると僕は思います。「愛と赦し」といったら真っ先にキリスト教が思い浮かびますが、僕は非クリスチャンであるため、漠然としか分かりません。 ただ、僕が真っ先に疑問に思ったのは「トーマはイエスだったのか?」という問いでした。自身を裏切るだろうユダを愛したイエスのようにトーマはユーリを愛していたのか。磔になることで、全人類の罪を赦したイエスそのものだったのか。それとも、罪などという小さな問題を超越した絶対的な愛というものは存在するのか、と結局は悶々と悩み苦しむことになりました。 でも、一通り読んだ後に「トーマの心臓」と表題された場所の独白(「ぼくは、ほぼ半年のあいだ…」というくだり)を読み返すと、涙が出そうになりました。 本作が刊行されたのは、ほんの2、30年前ですが、ニヒリズムに蝕まれ、ドラマのような恋愛しか求めようとしない現代人のほうが本作を読んでジーンとくるのではないでしょうか。 |
![]() つるばらつるばら (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1999年12月)
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このころ大島弓子は、たぶん「自分とは何か」について考えていたのだと思う。 もっというと、「自分とは、何に宿るのか」についてである。 この「自分」とは、「自分が自分である、という自己認識」のことである。 「夏の夜の獏」では、子供の体に大人の精神が宿る。 そういうことがあるとしたら、自分とは「脳」なのか? ところが、「つるばらつるばら」では、「自分とは、脳ですらない」という大島の考えが明かされる。 見ず知らずの、血縁関係すらない「たよ子」だ、と継雄が思い込んでいるなら、それはたよ子の生まれ変わりでしかないのである。ほかに解答はない。 このシチュエーションにおいて、著者は「自分は脳に宿るのではない」と最初に明かしてしまっている。 それでは、自分はどこに宿り、どのようなものなのか? 「脳」すら「たよ子」のものではなくなっている継雄のたよ子が、たよ子の夫に「自分」を認識してもらえたということは、どういうことなのか? たよ子の夫も脳以外は全身サイボーグ、ということは、「自分」とは、「体」ではない、というダメ押しである。 しかし、「自分」は「脳」でもないことになっている。 私は、大島の思う「自分」とは、「魂」に近いものではないかと思う。 そして、重要なことは、「他人」が「自分」を「何をもって見分けているか」についてである。「たよ子」の肉体も脳も持たない継雄が、夫に「たよ子」だと認識してもらえたのは一体なぜなのか。 それは、「イメージ」だ。「他人」は「自分」をイメージで認識しているということなのだ。 継雄はたよ子のイメージを保っており、夫も往年のイメージを保っていたために相互認識ができた。 ということは、夫婦という近しい他人でも、「イメージ」としてしか自分を認識していない、のである。 「つるばらつるばら」は、時間も空間も超えたラブストーリーの体裁をしていながら、「自分とは何か」「他人は自分を何でもって認識しているのか」を追求した作品なのである。 |
![]() 執事の分際 (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2005年11月15日)
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まずタイトルがお洒落です。 没落してゆくフランス貴族のお坊ちゃんと若くストイック?(押さえている)なキレ者美貌執事との関係が粋に描かれています。 貴族の主人公の没落により 執事と主人の関係ではなくなった後の展開がそそります(笑) この時語られる「執事の分際で.....」という会話が極めつけです。 『ジェラールとジャック』の立場反対バージョンのようでもありますが どちらかといえばこの作品のほうが坊ちゃんが「受け」である分作品がよりシンプルで ほのぼのと幸せに仕上がっています。 これを読んでから『ジェラールとジャック』にいかれることをお薦めします。 |
![]() 百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1997年04月)
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これは私の人生の中で最も心に残る漫画。 この百億の〜は本当に考えさせられる。 アトランティスより始まり、 宇宙の終わりに辿り着く。 何回も読んで、何回もあの結末に辿り着く。 私自身が少し哲学史をかじっていた影響もあると思うが、 非常に膨大な世界観に、読んでいるうちに 引き込まれてしまう。 阿修羅はこの百億と千億の日々の果てに 続く永遠の戦いに何を見出すのか、 実際に読んで色々考えてみて欲しい。 |
![]() ダリアの帯 (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1999年06月)
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大島弓子作品の最高傑作かもしれないと、ひそかに思っている傑作。 「愛」とは。「いのち」とは。そういう重いテーマをそこはかとなく見つめさせてくれる。 その上で、いかに生きるべきか、日常としての「生」をどう処すべきか 「たましい」って何か―― 繰り返しになるが、深くて重い「課題」を軽やかに、爽やかに、たおやかに語ってくれる。大島弓子は「スピリチュアル」を語る稀有な表現者である。 |
![]() ジェラールとジャック (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (2004年05月)
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最初、男娼と客として出会ったふたり。ジェラールは初恋の貴族の女のために貴族を憎んでいて、ジャックが貴族の子弟と知り酷く抱きますが。 その後、縁あって平民の家であるジェラールの家でジャックは働くようになり。 ゆるやかに、二人は恋に落ちていく様がせつなく。 心にせまります。愛おしさを互いに秘めながら家族としてやさしい時間をすごしていく二人がせつない。 革命が起こり、とうとう二人は思いを重ねます。 そして、初恋の貴族の女、ジェラールの妻の墓のまえですべてをジャックとの深い愛ゆえに昇華し、涙するラストは圧巻でした。 いくど、読み返しても泣けてしまいました。とても素晴らしい作品だと、私は思いました。 |
![]() ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)/文庫おすすめ度: 発売日: (1995年07月)
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藤子さんの代表作と言えば大概の人は『ドラえもん』と答えますよね? まあ、『ドラえもん』確かに名作ですよね。 けど、僕はこの異色短編集も中々の名作だと思いますよ。 中でも『間引き』と『ミノタウルスの皿』は個人的に印象が強いです。 けど、そんな中にも意外と恋愛系の話もあります。結構おもしろいので読んでみてください。 |
![]() マンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1996年07月)
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マンガの神様が マンガを語り 分かりやすく解説してくれてる! それだけで歴史的価値観があるのではないでしょうか? いろいろなマンガ家さん達が この本で勉強してきたという事実もあります。 30年まえに読んで感動しましたが、もう一度 買おうと思っています。 |
夏のおわりのト短調 (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1995年06月)
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周囲の人間よりも断然オトナであると信じていた「自分」が、その実いちばん子供であった なんて、よくある話で。 家庭の不和、遂げられぬ想い、かくも人の心は壊れ易いものですね。 ラストシーン。主人公の頬を伝う涙に、言葉にはならない幾つもの感情がつまっています。 |
![]() パラレル同窓会 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)/文庫おすすめ度: 発売日: (1995年07月)
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1980年ごろビッグコミックなどに掲載された、作者の大人向けSF・ファンタジー漫画。この一冊には「値踏みカメラ」「同録スチール」「夢カメラ」「コラージュ・カメラ」など、未来のカメラをセールスマンが売りに来る物語が数編あります。このあたりは「大人のドラえもん」(あんなこといいな、できたらいいな)感覚ですね。このセールスマンは「笑うセールスマン」の喪黒のように堂々とはしておらず、うろうろと狂言回しに徹しています。大人の事情、わがままがさらりと、ちょっと皮肉に書かれていて楽しめました。この巻のカメラシリーズの最後にあたる「四海鏡」や、「鉄人を拾ったよ」の終わり方などは、欲に囚われることを厭う大人の心境に著者も至った、という感じです。 表題となっている「パラレル同窓会」は題名どおりパラレルワールドもの。この異色短編集シリーズの(1)「ミノタウロスの皿」にある「自分会議」にも共通する、「あの時こうしていたら」という誰でも一度や二度は考えることをSFにしたものです。ある程度「取り返しのつかない」歴史をもってしまった年代こそ読んで感じるものが多いと思う題材です。私的にはこの2作のうちでは、最後の結末が少し悲しいけれど「自分会議」の方が好きでしたけど。 通勤電車の中などで読んでいた世代の方、もう一度読んでみるとまた違う「感慨」があるかもしれませんよ。 |
![]() 〔セイコ文庫〕オトコとオンナの深い穴 (MF文庫 (10-7))/文庫おすすめ度: 発売日: (2008年07月02日)
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刺激的な表紙が購入するのを躊躇わせる一冊ですが、概ねおもしろく読めました。 |
![]() ベルサイユのばら (5) (集英社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1994年12月)
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美しいドレスに豪華な食事。不自由の無い暮らしかと思いきや、貴族にも孤独や悲しみはあって、人間関係の複雑さはオブラートに包まれていて... 恋とは?結婚とは? ふと考えさせられる作品です。 |
![]() 枕草子 (ホーム社漫画文庫―NHKまんがで読む古典 (特5-1))/文庫おすすめ度: 発売日: (2006年02月)
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枕草子は読んだことがなくて、どんなものかわかりませんでした。源氏物語と双璧をなす平安時代の本であることはわかっていたので、源氏物語と同じ作り話だと思ってみていました。しかし、読んでいるうちに「あれ・・いつになったら前フリ終わるのかな!?」と思っていたら終わらないので、辞書で調べてみると「随筆」とわかりました。この漫画はギャグ少女漫画っぽい感じで・・・清少納言が「ナゴンちゃん」って呼ばれていました。実際そう呼ばれていたのでしょうか?ギャグ風っぽい絵であり、そこに脚色したとあるので、どこまでが本当でどこまでが脚色なのかわけがわからなくなりました。ちょっと不安です。まぁ出演人物全てが「笑顔」「笑顔」のオンパレードで平和な感じだなぁ〜!平安時代ってこんなに面白いのかぁ〜!と思いました。ほのぼのとした雰囲気で最後まで読めました。注釈とかやたら入れてくれていて、難しい言葉はなかったですね。その辺の気の遣いようとか良かったです。だからおまけの星5つにしておきます。 |
四月怪談 (白泉社文庫)/文庫おすすめ度: 発売日: (1999年03月)
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大島弓子を読みはじめるときの、最初の一冊に丁度いい本だと思います。 表題の「四月怪談」はじめ、「きゃべつちょうちょ」、「金髪の草原」など、大島弓子の中ではわかりやすい名作がたくさん入っている短編集だと思います。 一番目に収録されてるローズティーセレモニーは、お目目キラキラで全体に花やら星やら飛び交ってて、ちょっとひくかもしれませんが、読んでみるとやはり大島弓子らしい詩情と深い心理があふれていて、読み応えがあります。 |
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発売日: (2008年09月)
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